なぜ退職エントリにだけ、異様にいいねがつくのかわからなかった

オピニオン

こんにちは、あいです。

ずっっっと疑問に感じていたのですが、なぜ「退職します!」という類いの投稿には、異様にいいねがつくのでしょうか

人生の節目だから?共感するから?お祝いの気持ち?
うーん、わかるようで、わからない…。

だって、普段SNSに投稿することは、その全てが「共感を求めて」と言っても過言ではないし、感情が動くような瞬間だったり、記念に残るお祝い事の写真だったりするじゃないですか。

なのに、退職エントリだけが、他の投稿を差し置いて、異様にいいねがつきやすいのは何故なんでしょう…。

 

退職エントリを書いたら、「500いいね」もらった

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そんな風に退職エントリに対するリアクションについて思っていたのですが、先日ついにわたしにも「退職エントリ」を書く側になる時がやってきました。

今月末で、新卒から勤めた会社を退職し、フリーランスになるからです。

最終出社を終えたあとに「【ご報告】新卒で入社した会社を退職し、フリーランスになります! 」という記事を書きました。

その記事は、この記事を書いている現時点で、Facebookで324、Twitterで168いいね、合わせて約500のいいねをいただきました。

(いつもだけれど)特に時間をかけ、想いを込めて書いた記事だったので、応援するよ!一緒に仕事をしよう!そうやって声をかけていただいたことは、本当に嬉しかったです。

ただ、常日頃から、一緒に仕事をしたいと思っていただけるような仕事と発信を心がけているので、この投稿だけ普段の10倍ほどまで伸びるということに対しては不思議に思いました。

 

「これから」に対する「いいね」なら本当に嬉しい

会社でも退職の報告をする機会をいただいたので、ブログでの記事を含め、自分の中でこのように整理しました。

  • 全社会議→「感謝」
  • 全体メール→(直接お礼をお伝えできない方への)「感謝」
  • ブログ記事→「感謝」+「これから

なるべくどれも「一身上の都合で」というような決まりきった言葉を使わず、拙くても自分の言葉を選んで考えました

ブログでは、時間をかけて言葉を選ぶことができるので、伝えたいことを最も素直に伝えられたと思っています。

なので、ブログを読んで、「退職」という行為の部分だけじゃなく、「これから」のわたしを応援してくださって、いいねを押してくださったなら、これ以上嬉しいことはありません(そういう方が多い気がしていて、とても嬉しい)。

退職自体はよくあること
退職して、フリーランスになるということも珍しいことではありません。

自分の個性は、これからの行動で色づけしていきたいと思っています。

 

応援のタイミングは自由

ここで、わたしが感じていた違和感は「退職」に対するいいねの付き方ではなく、みんなが同じ(ような)投稿に対していいねをすることに対する違和感でした。

応援していただくこと、おめでとうと言ってもらえることは嬉しいですが、もしそれが、なんとなくそんな雰囲気だから言っておこうかなというレベル感なら、言わない方が誠実だと思います。

 

わたしは昔から応援の強要が苦手で、部活で先輩の試合中に応援がしたく無さ過ぎて試合会場から脱走したり、体育祭でもその輪に混ざることはほとんどありませんでした。

「なんて共感性が無いんだ…。人としてやばいんじゃないか…」って落ち込んだ時もあったのですが、大人になってから、関係性があって、心から応援したい人には、逆にどんなに周りが批判的でも応援する姿勢を表明できることに気がつきました。

(例えば「心から応援したい友達の夢に否定的な他人が多すぎて、びっくりした話 」)

FacebookやTwitterには、日々いろんな情報が流れてきます。
そのほとんどは、文字通り”流れてしまう情報”です。

でもそんな中で、もし自分の目に留まった言葉や写真があったら、たとえ他に誰もリアクションをしてなくても、「いいね」と背中を押してあげられたらいいなと思います。

いいねの数だけでは図れないけれど、いいねと言ってくれることが励みになることは間違いありません。
それが少ない応援者の時であればあるほど。

 

わたしは今までに部活を4回退部しています。

ある時はバドミントン部を辞めて留学に行ったし、またある時はバスケ部を辞めて、勉強に集中しました。

自分にとっては、取捨選択の必要を感じた中で、やりたいことを優先させたポジティブな理由でした。

でも、だれも「いいね!」なんて言ってくれなかった

 

なのでできれば、そんな中高生の自分のように悩んでいる人の決断に対して「いいね!」と声をかけてあげられる大人になりたいなと思っているんです。

 

ピュアな応援にこそ、価値がある

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近しい理由で、わたしは結婚式にも積極的に行きたいと思いません。
大人数が苦手なのは、動機に不純が混ざるから

小さな劇団の講演は、行きたい!お祝いしたい!というピュアな感情で溢れているけれど、格式ばった結婚式には、付き合いで行っておくかという不純さを感じてしまいます。

お祝い事、大人数で騒ぐことが好き!という性格なら良いのですが、わたしは人混みも、正装も苦手です。

だから結婚式に参加したのは、1回だけ。成人式はブッチしました。

その結婚式は、本当にすごく素敵な結婚式で、全てにおいて結婚式の当たり前を新郎新婦のふたりがもう一度考えて作られていたんです。

自分と仲間にとっての「幸せ」をちゃんと自分たちで表現していて、本当に良かった。

仮に、友だちが全て選んで考えた結果、「超綺麗なチャペルで、この真っ白なドレスが素敵なの!!」と言われたら、それが端から見てどんなにスタンダードであったとしても行くと思います。

 

なにを言いたかったかって、「これがいい」という固定概念は抜きにして、自分にとっての価値観で「いい」と思ってもらえることが、応援や祝福される方にとって何よりも嬉しいと思うということ。

それは、必ずしも多くの人と同じタイミング、同じ内容に対してでなくてもいいということです。

だから、わたしの言動に対しても、無理に応援はしなくても全然大丈夫で、応援されないからといって、嫌いになることはありません。

その言葉が気づきを与えてくださるものであれば、むしろ感謝だし、感じたことを遠慮なくぶつけてきてくださることが嬉しいです。

そうやって「違う」ことを大切にしてきたし、フリーになるからといって聞きたい言葉だけを耳にして、見たいものだけを見るという、小さな世界の楽しみ方ではなくて、自分とは違う考えや価値観をもっと柔軟に取り入れて、いろんな視点でこれからを楽しんでいきたいと思っています。

こうやって記事を書いてみて、自分の中で長い間疑問だった「退職エントリ」問題が少しスッキリして嬉しいです(笑)。

それにしても、入社のきっかけになった先輩からいただいた「組織という枠を越えて、自由に自分のやりたい事を編集し、仕事にすることができる人」という言葉は心の底から嬉しかったです。

本音で話してくれる人からの言葉は、いつだって嬉しいな〜。

Ai Tabata

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「AI TIME」編集長。まちづくりベンチャー企業で広報・旅行事業立ち上げ→オーストラリア・メルボルンで海外フリーランス。企画/PR/Webマーケティングを...

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