「旅は待っていても始まらない」わたしの行動量が多い理由

オピニオン

最近イベント登壇の機会が多く、そこで今までの経験をお話させていただいたところ、「行動量半端なくないですか?」という言葉をたくさんいただきました。「人生何回生きてます?」とも(笑)。

確かにイベントでお話したターニングポイントとなる経験だけでも、環境を大きく変える決断をそれなりに多くしてきました。

でも最初から不安なく行動できたわけではなく、むしろ不安を原動力に行動を重ねていました。

「仕事を辞めたり、長期間旅に出る決断がなかなかできない」「大きな決断ができるようになるにはどうしたらいい?」というような行動に対するマインドセットの悩み、質問の答えになればと思い、今回の記事ではわたしの経験や価値観をシェアします。

 

始まりは、圧倒的な不安感から

学生時代のわたしは、いわゆる「自己肯定感」というものが皆無で、常に誰かと比べては自分は何も持っていない、どんな分野でも負けてしまうと思っていました。

こう考えるようになったのは、もしかしたら中学校受験の失敗が大きいかもしれないし、常識のある両親の影響(この話はまた後で)があるかもしれません。

とにかく外見にも中身にも自信がなかったので、このままボーッと過ごしても、幸せな人生を送れないという強迫観念が強くありました。

すべり止めとして受けた中学校に入学したわたしは、「ここで成績が悪かったら終わる」と思いながら勉強をして、エスカレーターで入学した高校でも「大学まで学校にはいたくない」というネガティブな思いがモチベーションでした。

高校の時には「クラスに馴染めずに疲れたし、部活動から逃げ出したい」という理由から、ドイツの短期留学に行きました。(表向きには「視野を広げたい」と言いながら)

そこでドイツと日本のカルチャーギャップに衝撃を受けたり、英語もドイツ語も話せないわたしに対する温かいコミュニケーションの意思を感じたりしたことで、始めて前向きに「英語を話せるようになりたい」という目標を持つことができました。

 

自分の意見を恐れずに伝えてみること、意思を持ってメッセージを発信すること

その後もイギリスでの海外インターンシップや、国内の離島でのインターンシップなど、違う環境に飛び出す経験をしましたが、内面は自信がなく、「何も持っていない自分に経験をプラスしなきゃ」という焦燥感がありました。

その頃から(イギリスでのインターンシップをきっかけに)ウェブでの発信を始めて、徐々に自分の意見を言葉で伝えるようになりました。

自信がなく、誰かに異なる意見を言われた際に、相手は悪意がなかったとしても、否定されている気分になってしまうので、なかなか自分の意見を言えなかったわたしにとっては大きな変化でした。

ですが、声に出してみると集まってきたのは、批判よりも共感の言葉が多く、やりたいことを応援してくれる人は自分が想像していたよりもずっと多いことに気が付くことができました。

そして少しずつ自分が意思を持ってメッセージを伝えるようになると、例え口調の強い反論や批判がきたとしても全く気にならなくなりました。「自分は誰の意見を大切にしたいのか」という問いは、今も大切にしていて、悩んだ時は過去の自分や大切にしたい人の顔を思い浮かべるようにしています。

 

自分の疑問や不安をごまかさず、 そこから出発してみよう

こうして少しずつ前向きになれた後も、いつの間にか自分の意思を無視して働き続けてしまい、何がしたいのかわからなくなった時期もありました。

でもそんな時は、思いっきり立ち止まろうと、2週間の休みを取ってヨーロッパに行き、帰国後半年で会社を辞めて、フリーランスに。そのままワーキングホリデーでオーストラリアに飛び立ちました。

これは「人生の仕事の旅」をテーマにしたイベントで最後に伝えたメッセージです。

自分の疑問や不安をごまかさず、 そこから出発して、旅に出かけてみてください。
初めて出会う人の話に耳を傾け、 肩書きを抜きにして語り合い、時間なんて気にせずに寄り道をした先で今まで見たことが無かった景色に出会えるはずです。

見たい景色を強く思えば、辿り着くための道が見えると信じています。

どこかへ飛び込む時に、その場所はすごく遠く、いつもとは全く違う環境に感じて不安に感じると思います。

でも今の時代、思い立って10分で飛行機のチケットは取れるし、次の日にはそのフライトで地球のどこにでも向かうことができ、1週間もすれば現地のスーパーで買い物をして、近所の図書館に立ち寄る、そんな日常を知らない土地で始めることができます。

日本にいる時は「まあ失敗しても違う国でやり直せばいいや」と思い、海外にいる時は「何かあったら日本に帰ろう」と思うようになってから、生きやすくなりました。

 

旅は待っていも始まらない

最後に伝えたい言葉は、「旅は待っていも始まらない」ということです。

旅行会社が作ってくれるパッケージプランでさえも、自分で申し込まなければそのバスに乗り込むことはできません。

見たい景色があるのに、ずっと家にいて行動を変えなければ、その景色はネットやテレビの中でしか見ることができません。

見たい景色というのは、旅に限らず、「チームで一緒に目標を達成したい」「自分で作った商品で喜んでいる人の顔が見たい」など仕事を通して見たい景色、「パートナーと毎日一緒にごはんが食べたい」「子供と一緒に過ごしたい」など家族・プライベートで見たい景色も同様です。

そうした理想の景色は、ただひたすらに待っていても、突然誰かが叶えてくれるわけではないんだと悟りました。

でも一方で、そうしたイメージを描き、行動に移せば、きっと叶えられることがたくさんあるはずです。

 

「人生の仕事を探す旅」と「家族と歩む人生の旅」をテーマにトークイベント開催決定!

J.feel スクール」という世代を超えて自分のコアを探求する10月に開講するプログラムのPRをアンバサダー的に担当させていただいていて、今回の記事もそのプレイベントでのトーク内容を中心に書きました。

プレイベントでは今までに「人生の仕事を探す旅」をテーマに、わたし自身がお話を聞きたいと思うゲストの方をお招きして対談を実施しました。

第1回:旅するフリーランス はるなさん×台湾留学・中国語学習 にゃもさん
第2回:イラストレーター/漫画家 高田ゲンキさん×東京フリーランスCMO ショーヘーさん

どちらも好評で各回100名にのぼる方々にご参加いただき、「#人生の仕事を見つける旅」ではたくさんの感想が寄せられました。

そこで「人生の仕事を探す旅」をテーマにしたトークイベントの追加開催が決定。

記事で書いた内容をイベントではより詳細にお話できればと思います。また今回も新たなゲストの方をお呼びさせていただくので、ゲストの方のお話もお楽しみに!

第3回 特別対談「人生の仕事を探す旅」by. J.feel スクール
開催日:10月1日 (木)19:30 – 21:30
ゲスト:タイガーモブ 菊池恵理子×エンファクトリー 松岡 永里子×TABIPPO マーケター あい
お申し込み:https://jfeel-school-taiken1001.peatix.com/

そして、わたしがこの対談を通じて掘り下げたくなった「家族」をテーマにした回も豪華ゲストの方々をお招きして開催することが決定しました!!

冒頭家族についての話をちらっと書きましたが、やはりアイデンティティや原体験を語る上で欠かせない家族の存在。
今まで家族についてはブログで書いたことも、(何か大きなトラブルなどがあるわけではないので)悩んだり、考えた回数も少ないのが実際のところなのですが、これから自分が作っていく家族を考える年齢になり、改めて向き合いたいと思い、このテーマを設定しました。

初開催!特別対談「家族と歩む人生の旅」by. J.feel スクール
開催日:9月23日 (木)19:30 – 21:30
ゲスト:×TABIPPO マーケター あい
お申し込み:https://jfeel-school-taiken0923.peatix.com/

こんな豪華なゲストの方々にお越しいただきますが、なんと参加費はこれまで同様【無料】で実施します!

どの回も既に打ち合わせの時点から白熱するエネルギーの高いイベントなので、自分らしい仕事観や家族観を考えたい方は、ぜひご参加いただければ嬉しいです。

Ai Tabata

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「AI TIME」編集長。まちづくりベンチャー企業で広報・旅行事業立ち上げ→オーストラリア・メルボルンで海外フリーランス。企画/PR/Webマーケティングを...

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