独立〜海外移住の体験談『フリーランスで行こう!』の感想

こんにちは、あいです。

約2年半働いた会社を退職をし、フリーランスになってから1ヶ月が経ちました。

 

フリーランスビギナーで、収める税金の高さに驚いたり、ググりながら契約書や請求書を作成したりと奮闘の日々です。

 

そんな中、先日参加した「海外フリーランス養成スクール」の主催者であり、新卒からフリーランスとして働く、Wasabiさんが恩師として慕われている、ベルリン在住のイラストレーター高田ゲンキさん(ブログ「Genki Wi-Fi」)が、ご自身の経験を基にフリーランスのリアルな働き方を伝える本を出版されることを知りました。

Wasabiさんとお話し、仕事に対する姿勢や、人生観など、学ぶことがとっても多かったので、そんなWasabiさんが尊敬する方の本ということで早速注文しました。

 

実際に読んでみて、心に残る言葉と描写に出会い、独立したての今のタイミングで読むことができ、本当に良かったと感じています。

また、少し前の自分(会社員だけれど、今後の働き方を模索中)が読んでも、気づきが多い本だと感じました。

 

著者の高田ゲンキさんも、インタビューの中でおっしゃっていますが、今まであまりオープンな情報として目に触れることのなかった、フリーランスの働き方・ライフスタイルを知ることができる1冊になっています。

そして、イラストが詳細に描かれているので、イメージがしやすく、ストーリーもとても読みやすいです。

ひとことでフリーランスと言っても、人によって働き方やライフスタイルは異なりますし、そもそもフリーランス自身が自分たちの働き方を発信していなかったり、メディアも踏み込んで情報を発信していなかったりで、情報が足りていなかったと感じます。

なので、本書を読むことで、あたかも僕のフリーランスライフを疑似体験できているように感じてもらえたら嬉しいですね。

https://thinkit.co.jp/article/15139

 

前置きが少々長くなりましたが、こんな人はぜひ読んでみてください。 

  • 自由な働き方に興味があるが、身近にフリーランスの知り合いがいない人
  • フリーランスになりたてで、今後の働き方に不安がある人
  • 会社員だけれど、働き方の選択肢を増やしたい人

 

『フリーランスで行こう!』のあらすじ・著者について

あらすじ

少年時代からフリーランス的な働き方にあこがれ、14年前にイラストレーターとして独立した筆者の、会社員から独立するまで、独立してからの仕事の取り方、お金や法律の問題、海外移住など、その悲喜こもごもをあますことなくマンガで紹介しています。

 

著者について

高田ゲンキ(たかた・げんき)

ベルリン在住のイラストレーター/漫画家。1976年生、神奈川出身。

2004年にフリーランスとして活動開始。以来、フルデジタルの制作環境を活かして場所や業界慣習に囚われない自由なワークスタイルを確立。

2012年に夫婦でドイツ移住。仕事術、ライフハック術、人生論などをブログやSNSでも発信中。一児の父。

 

『フリーランスで行こう!』を読んだ感想

約14年間、フリーランスのイラストレーターとして活躍されている、高田ゲンキさんの実経験が詰まった1冊で、フリーランスを志すところから、様々な悩み、トラブルを経て、現在に至るまでがとても詳しく描かれています。

中でも印象に残った場面を中心に、感想を書いてみたいと思います。

 

「どうやってお客さんに届けるか」までが仕事

ひとりでビジネスをやる以上は 作るだけじゃなくて「どうやってお客さんに届けるか」ってところまで含めて仕事だからね

これは、ゲンキさんがフリーランスになりたてで、営業に自信がなかった頃に、とある方にかけられた言葉です。

わたし自身、会社員時代に、企画を作り込んで納品までしたのに商品が売れないという超悔しい経験をして、商品を届けるところまで考えた仕事をしたいと強く思うようになりました。

 

本作のイラストはもちろん、文章、そしてイベントやSNSを通じたPRの部分まで、自発的なアイディアで実行されている、ゲンキさんの実際のスタイルに繋がるエピソードだと感じました。

 

自分の商品を一生懸命売り込んで、ダメ出しをされては悔し涙を流し、褒められては感動の嬉し涙を流していると、「俺は生きている!」という何とも言えない充実感を感じることができました。

これも超共感…!

結局、全力を注いだ仕事でなければ、自分の心も動かないし、まして誰かの心を動かすことなんてできないんです。

 

「安定は敵。孤独を力に変えろ!!!」


https://thinkit.co.jp/article/15139

「安定は敵」という言葉は、フリーランスの悩みとして「収入が不安定なこと」をゲンキさんが尊敬するイラストレーターの大寺聡さんに相談したときに、返ってきたものです。

不安定さを成長の機会と捉えているんですね。すごく響く…!

 

また、もうひとつフリーランスの悩みとして語られることの多い、孤独との向き合い方に対しては、「孤独を力に変えろ」とアドバイス。

以降、ゲンキさんご自身も孤独な状況でも「みんながあっと驚く仕事をするぞ」 というモチベーションで仕事に集中されているそうです。

 

フリーランスになるか否かは、「生き方」の問題

多くの人は、フリーランスになるか否かを「働き方」の問題だと考えていますが、実は働き方を含んだ「生き方」の問題なのです。

フリーランスになる(あるいは、なれるだけのスキルを持っておく)ことで、いざという局面において自分の人生をかなり自由にコントロールできるからです。

これは、あとがきに書かれている言葉です。 

フリーランスという働き方を選択したからこそ、実現できた仕事があり、暮らしがあります。

 

多くの人の反対にあいながらも、自分と自分の信頼する人を信じて、フリーランスになることを決めて、辛辣な批判の言葉や、心が折れそうになるトラブルにも向き合ってきた、ゲンキさん。

自分で選んだ働き方を実現するために、本気で取り組む姿勢が、自分らしい生き方に繋がっているのだと感じました。

 

最後に


https://thinkit.co.jp/article/15139

約14年間もフリーランスとして活躍されているにも関わらず、フリーランスを目指したときの気持ちや、当時ぶつかった悩みなどが、鮮明に描かれていることがすごいことだと感じました。

それは、ゲンキさんが自分で考え、行動し、目の前のことに精一杯向き合い続けてきたからこそ、ひとつひとつのエピソードが忘れられないこととして、記憶に残っているのだと思います。

 

わたしの目標は、”記憶に残る仕事”をすること。
本書を読んで、大変なこと、つらいことこそ、自分の糧になるのだと、パワーをいただきました。

 

イラストレーターという仕事、情報発信に対する姿勢、フリーランスという働き方・生き方、様々な学びが本に凝縮されていて、今も現在進行形でその様子がアップデートされていることをSNSやブログを通じて知ることができる、非常にワクワクした読書体験になると思います。

フリーランスという働き方・生き方に、少しでも興味のある方は、ぜひ読んでみてください!

 

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(引用:「インプレスブックス」9/1時点)

 

 

【関連リンク】

 

Ai Tabata

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「AI TIME」編集長。まちづくりベンチャー企業で広報・旅行事業立ち上げ→オーストラリア・メルボルンで海外フリーランス。企画/PR/Webマーケティングを...

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