「楽しさ」から離れてみると、本当の幸せが見えてくると思う

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「楽しい」という感情に従うのは危険

多くの人にとって「楽しい」という感情は、日常生活において、重要な行動指針ではないでしょうか?

私も「このメンバーで飲むの楽しそう!」とか、「今週末のイベント楽しそうだから、行ってみたいな」とか、楽しい状態になりたくて、行動を選ぶことはとっても多いです。

 

でも、非常に残念なことに楽しいという感情の賞味期限はとても短いと思うんです。

「昨日楽しかったな〜」と思ったところで、今日が楽しくなることはまずありません。
むしろ昨日に比べると今日はつまらないと思ってしまいますよね…。

すぐに次の楽しい予定を作らなきゃ!と思って、気持ちが休まることがありません。
お金と時間を浪費するばかりです。

なので、楽しそうなお誘いは、手っ取り早く幸せな気持ちになれるので、すごーく魅惑的ですが、あえて断ることもあります。

今の楽しさを我慢することで、努力した先にある「自信」だったり、勉強して得られる「知識」だったりと、持続的な気持ちの安定を支える要素をたくさん持つことができると思うからです。

 

「面白いか」が行動基準

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今の私の考え方に多大な影響を及ぼしている友達に、中学生の頃に悩みを相談したことがあります。

もうどんな悩みだったか覚えていないくらいなので、くだらない相談だったと思いますが、そのアドバイスは今でも私の行動基準になっています。

それは、「面白い方を選べばいいんじゃない?」というもの。

 

当時の私は世界が終わるくらいの超深刻な気持ちで相談したと思うのですが、その一言で気持ちが一気に楽になりました。

「留学に行くのか、行かないのか」「どの学部に進学するのか」「どの会社に就職するのか」・・・。

それ以来のほとんどの選択の最終的な判断基準はすべて、面白そうかどうかです。

気になるその結果ですが、どの決断も全く後悔していません。

 

この考え方のいいところは、気楽にチャレンジがしやすくなるということです。
確かな根拠も自信もないけど、直感的に面白そうだからやってみるか!とチャレンジのハードルが大きく下がります。

 

楽しいという一時的な感情はその時間が終われば、簡単につまらないという状態に転じます
しかし、面白いかどうかの視点で行動していると、つらく大変な状態に状況が変わっても、それさえも面白がることができるのです。

 

彼氏・彼女と全く価値観が合わない→つまらない!と陥りやすいのが、一緒にいて「楽しい」という理由で付き合ったカップル。
彼氏・彼女と全く価値観が合わない→話合わな過ぎて笑えるwwとなるのが、一緒にいて「面白い」という理由で付き合ったカップル。

旅行中に、土砂降りの中、道に迷った→つまらない!となるのが、「楽しい」旅行にするぞ!と意気込んで出かけた友だち2人組。
旅行中に、土砂降りの中、道に迷った→予定狂い過ぎて忘れられない思い出になったわwwとなるのが、「面白い」旅行にするぞ!と意気込んで出かけた友だち2人組

そう、面白いという気持ちは、環境や条件に左右されにくく、自分の気の持ちようでどうにでもなるのです。

 

「楽しい」以外の幸せ

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「楽しい」の他にも、わたしが好きな感情があります。

それは「落ち着く」とか、「まったり」といったリッラクスした感情。

ひとりでカフェに行ったり、自然の中でぼーっとしたり、ヨガをしたり。
楽しいという高揚した気分も好きですが、わたしが幸せを感じるのは、もっと穏やかで落ち着いた時間です。

「1日でドラマ10話も見ちゃったわ」「食べて寝るだけの1日だったね」と振り返るような、どこまでも非生産的な1日を過ごすと、心は満ち足りた気持ちになったりします。

 

最近せかせかとした時間の使い方をしているなと思ったら、ぜひ児童文学の「モモ」を読んでみてください。
都会で働く大人がハッとするような深い言葉に出会えるはずです。

 

マイナスに捉えられがちですが、「悲しい」とか、「切ない」という感情に浸るのも結構好きです。
この感情に自分事で浸るのは、やたらと持続性が高くて厄介でもありますが、本の世界で浸るのはおすすめですよ。

www.aitabata.com

 

「楽しさ」から離れてみると、本当の幸せが見えてくる

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楽しいという感情は手っ取り早く幸せな状態になれる上、他の人とも共有しやすい感情なので便利です。
けれど、その分持続力は短く、特別な対人関係を築くことはできません

部活仲間や会社の同僚の連帯が強いのは、同じ条件下で過ごす限られたコミュニティ内で「つらい」「悔しい」という感情を共有しているからです。
そして一度つらいと思うと簡単には抜け出せません。その分、感情に向き合うことができるはずです。

私は得意な感情ではありませんが、徹底的に「つらい」という感情に向き合う人は、その感情を通じて得られる何かを求めて、自らつらい感情を抱くような環境に身を置くことを選んでいるのではないでしょうか。

 

私にとって本当に居心地のいい感情は、心から信頼できる人と過ごす時に感じる穏やかな気持ちです。
会うと深呼吸できるような、世の中に振り回されないゆったりとした時間を生きている人が好き。

最近、「楽しさ」に惑わされているような気がしたので、感情を一度リセットして、SNSにアップする必要の無い、もっと地味で、もっと特別な時間を大切にしたいと思います。

Ai Tabata

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「AI TIME」編集長。まちづくりベンチャー企業で広報・旅行事業立ち上げ→オーストラリア・メルボルンで海外フリーランス。企画/PR/Webマーケティングを...

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