学校がつらい、つまらない人へ。高校入学から10年後の”今”思うこと

オピニオン

受験失敗のトラウマ再来【高校3年生・受験編】

左が高校3年生の時のわたし

 

わたしの通っていた中高一貫校では、高校3年生のタイミングで、内部進学と外部進学(高校からの入学生)が混ざり、国立&難関私大・私立文系・私立理系・付属大学進学に分けられて、クラス替えが行われます。

 

特進クラスのほとんど全員が、国立&難関私大コースへと行く中、わたしは苦手な理数系を最小限しか勉強したくなかったので「私立文系に行く!」と言い張り、ようやく鬼の担任からも解放され、ゆるい私立文系クラスに入りました。

 

特進クラスで2年間を過ごし、英語の成績も伸び、元から得意だった国語・歴史に教科を絞った途端、わたしの成績は急上昇して、いつの間にか学校・塾の模試でも、トップ層に入るようになっていました。

 

けれど、成績が上がった後も、中学受験失敗のトラウマが抜けず、指定校推薦を考え出すようになります。

 

もともと英語が苦手だったので、目に止まっていませんでしたが、青山学院大学の英米文学科に推薦枠があることを知り、ここに行こう!と決めました。

 

模試の成績は良かったけれど、生活態度や5教科以外の授業の成績が良くなかったので、正直高校3年生の4月時点では、学内推薦枠を通るか微妙なライン。

 

追い詰められた状況で、初めて本気で授業に取り組み、人生で初めてオール5を取って(この時、体育でも5を取れたのは、いろんな部活をやっていたからだと、初めて部活動に感謝した)、指定校推薦をゲット

 

その後も、勉強は続けましたが、指定校推薦は、よっぽどのことがない限り落ちることが無いので、2学期中には、合格が決まり、あとはモラトリアムを付属大学組みと残りの学生生活をゆるく過ごしました。

 

卒業式は、埼玉の田んぼに囲まれた学校から、6年間ぶりに出られると歓喜で、大学の入学待ち遠しくて1mmも感傷はありませんでした。

 

つらくて、つまらない中高時代の振り返り

振り返ってみて、わたしにとって高校は(中学も)、決して楽しい時間じゃなかった

だいたいにおいて、その場に馴染めなくて、受験が頭のどこかで常に不安で、やりたいことも夢中になっていることもなくて、結構つらかった

 

でも、ふたつだけ良かったことがあります。

それは、
①ドイツに行くこと決めたこと
②自分の行きたい大学に行くと決めたこと

 

つらいな、つまらないなと思った時に、”今”を変える行動をしないと、ずっとそのまま

わたしは、あまりにクラスがつまらなすぎるという理由で、ドイツに飛び出しましたが、それがきっかけとなって、初めて自分から好きなものを見つけることができました。

 

今でも、英語・異文化・旅が大好き!

 

中高では、部活、趣味、習い事、恋愛、何も続かなかった

1番長く続いたのは、塾。

これはすごくコンプレックスだったけれど、今なら、英語の授業を楽しんで塾に通っていたのだから、自信を持って、好きなことと言っていいと思う。

 

もうひとつ、今でも大切なのは、中学の時からの親友。
中学1年生の時の1年間だけ同じクラスで、あとはずっと別のクラス。

部活も文理も家の方向も、何もかも違ったけれど、とにかく気が合って、ずっと一緒に過ごしていました。

 

今よりずっと人見知りで、友達がいなくて、むしろほとんどの人から嫌われているような時にも、側にいてくれて本当に感謝しかありません。

今でも最高に仲が良くて、クラスのヒエラルキーに甘んじて、適当な友達関係でやり過ごさなくて本当に良かったと思っています。

 

10年前の自分にメッセージを送るなら…

今、10年前の自分にメッセージを送るなら、まずは1番に「自分が好きでいられる、自分でいれば大丈夫」と言いたいです。

 

中高時代、周りの人のこともあまり好きになれなかったけれど、何より自分のことが嫌いでした

見た目も、性格も、全然好きになれなかった。

 

わたしの場合は、大学を卒業するくらいまで、時間がかかったので、案外自分を好きになるというのは、すごく難しいと思う。

 

特に女子は、見た目に敏感だし、クラスで目立つかわいい子と比べて、鏡を割りたくなるような衝動は多くの人が経験していると思います。

 

でも、自分自身とは、嫌でも一生付き合っていかないといけない。

幸せを感じるために、自分を好きになることは1番大切だと思います。

 

自分との小さな約束を守り、自分のことを信じる。
自分がしたことで、少しでもいいなと思ったことは、自分で自分を褒める、認める。

 

そうすることで、見える世界は、確実に明るくなっていくと思います。

 

死にたいが口癖だったけれど、本当に10年間生きてて良かったと思えるよ

これが、今、10年前の自分に贈りたい言葉です。

 

10年後のことは、わからないけれど、まずは今の自分を信じてみる

今がつらいと感じている人は、ぜひその気持ちを大切にこれからを過ごしてみてください。

 

Ai Tabata

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「AI TIME」編集長。まちづくりベンチャー企業で広報・旅行事業立ち上げ→オーストラリア・メルボルンで海外フリーランス。企画/PR/Webマーケティングを...

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