「みんな違う」の前提を持って働きたい
会社で働いていると、「会社のビジョンや事業に共感している」という“共通点”にフォーカスしがちで、「社内の人」という大きな括りの中、個人の“違い”にあまり目が向けられていないのかなと感じることがあります。
“違い”がある前提で働くことができたら、もっと働きやすくなるんじゃないかなと思ったので、そのことについて書いてみたいと思います。
「みんな違う」の前提を持って働きたい
「会社で働く理由ってなんですか?」
「なんでこの仕事をしようと思ったんですか?」
入社の際の面接では、そんな質問に誰しも答えを用意して、様々な理由を話すけれど、通常の仕事が始まったら、面接でもっともらしく言った言葉なんて、あっさり忘れちゃう人がほとんどだったりするのではないでしょうか。
その理由が無くなったら、会社に所属することや、働くのを辞めるほどの“本音の理由”って、実際にはほとんど語られていないように思います。
- 小さい頃からやってみたかった
- 憧れの先輩がいる
- 家族のため
- お金を貯めて趣味に使いたい
なんだっていいと思うんです。
飾らない本音にこそ本当の個性がでます。
働く理由を就活生が盛って話したり、入社後も上司の目を気にして、本心を言えないことが1番もったいないな〜と思います。
働く理由を本音で話せたら、仕事を分解して、チームで最もやりがいを感じられる人が担当することができるから。
そうすれば、ただの作業にならずに、働く意味を感じることができて、不得意なことをそれぞれが補って、得意なことに集中して楽しく働くことができるはずです。
価値観というのは、その人の資質や経験、家族や文化など様々な要素が混ざり合って醸成されるもの。
そこに優劣はなく、尊重し合うことが大切です。
例えば会社でよく起こりがちなのが、打ち合わせが本来の役割を果たしておらず、発言権を持ったメンバーの意見にすり合わせるだけの、打ち合わせをしてる”風”の会議。
パワーバランスで発言に偏りがでてしまうと、同じゴールを目指しているはずなのに、誰かの意見は正解で、違う誰かの意見は不正解のように扱われてしまい、発言することさえもためらわれてしまいます。
「価値観は人それぞれで、みんな違う」という前提のもとで話し合いが行われないと、自分の価値観を見失ってしまい、気がついたら会社のゆるやかな制限の中での思考の枠に閉じ込められてしまいます。
考える自由が個性を形づくり、様々な個性を持つ人が集まることで、良いチームができると思います。
「個性」が好きだから、「違い」を受け入れられる人でいたい
この作品は、画家宮森はやとさんの個展(個展について「【ご報告】初めての個展を大盛況で終えることができました! – 宮森はやとの雑草魂」)を訪れた際に購入させていただいたものです。
訪れたひとりひとりに「どの作品が気になりましたか?」と声をかけていた宮森さん。
わたしが目を惹かれたのは、この作品でした。
一見カラフルで明るい色彩なんだけれど、暗いトーンの色も実は紛れ込んでいて、色の種類がとにかく豊かなのが良い。
色が混ざることで、絵の具の名前では表現できない独特な色味になっていたり、色に変化があるのが面白い。
そんな「多様性」が表現されていて、とても素敵だと思いました。
後から聞いたこの絵のタイトルは「優しさの中の狂気」。
見事にわたし好きな世界観(笑)と思って、購入を決めました。
狂気さえも内包している優しさ。
どちらかと言うと、狂気を内包しているからこその優しさかな。
そんな暗さも明るさも、自分の目でまっすぐ向き合える人でありたいです。
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